引き出しは多く。会話は色とりどりで。
PENTAX Z-1P + smc PENTAX-FA 50mm F1.4
"文字をインプット。美味しい料理をインプット。"
どうも僕です。
最近向かいの後輩がずっと「ヤバい」を使うのですが、それが非常に耳に残ります。
ああ、「ヤバい」のか、と。
「ヤバい」はヤバいくらい便利。
例えば「先輩、あの人ヤバいですよ」「これヤバいですよね」「ヤバいんです。とにかくヤバいんです」などなど。正直話の趣旨がわからないことが多々。
まぁ彼は帰国子女で日本語が苦手と普段から宣わっているので、そういうこともあるんでしょう。日本語の表現の引き出しの少なさをたまに感じます。
でも通じてしまうんですよね。文脈の中から「ヤバい」内容は推し量れてしまいますし。
だから彼は「ヤバい」を使い続ければ会話が続くんです。とりあえずは。
じゃあ僕はというと誰かとの会話が終わった後、「もっとこういう表現ができたなぁ」「この表現で伝わったのだろうか」と反省することが多々あります。
表現のバリエーションは空気を作る。
僕が会話の上で非常に大切にしていることがあります。
それは「何度も同じ表現を多用しない。使いまわされた言い回しを多用しない」です。
上で挙げたような「ヤバい」みたいに、汎用性の高い言い回しは確かに低カロリーでコミュニケーションをすることができます。
一方で会話の度に凝った言い回し、その場の空気にあった言い回しを考えに考えて選び出すって非常にカロリーと神経を使うんですよね。
それでも、楽な表現の方には傾かない。
それはひとえに「ニュアンスや感情まで細かく伝達したいから」です。
人とコミュニケーションをするとき、どんな場面でも目的があるはずです。
例えば、商談の場面なら「社製品を魅力的に提案したい」、そこまで硬い場面じゃなくても、友人と話すときは「なんとなく楽しい話をしたい」などなど。
当然そのシチュエーションにふさわしい空気を格好やアクションなんかが作り出すわけですが、最も大きく空気に影響を与えるのは言葉の選び方なのです。
楽しい空気を作ろうとするなら楽しいニュアンスを含んだ言葉を選びます。
その場面に適した言葉を考え抜いた結果選んで伝達する、というのは汎用品の言葉を投げつけるより遥かに情報量が多いのです。
だから僕は少ない言葉でも情報量の多いような言葉を選べるようになりたいのですよ。
表現力を高めたい!
一方、あらゆるシーンで使い古された言葉はその意味が軽くなってしまうこともあります。
J-POPで「アイシテル」を歌い過ぎて、なんか本来の伝えたい重たさがカジュアルになりすぎたような、そんな感覚。
劣化した部品で組み立てる会話というのも、ちょっと。。。と思ってしまったりします。
自分の言葉を七色で塗るために。
じゃあ、どのように自分の表現力を高めればいいんでしょうか。
僕が今実践しているのは「人の使った言い回しをコピーする」です。
世の中には驚くほど話がうまい人、面白い人がいて、その人の口から放たれる言葉の中で特に興味のあるものを意識して日常会話に盛り込むのです。
最近好きで大いに参考にしているのは、ミュージシャンでラジオパーソナリティの「鷲崎 健」さんのラジオトーク。
脱線トークや、例えが絶妙。
おすすめです。聞いたことない方、是非とも文化放送のデジタルや、響ラジオステーションの「思春期が終わりません」を聞いてみてください。
こんな風にすらすらトークをしてみたい!
話の背景に落語があったり、映画や音楽の知識が結構出てきているので、そのルーツを追ってみるのも、自分の表現力を増すことになるのかなと思っています。
今度は落語や、映画の方まで追ってみようと思います。
自分の会話で色鮮やかな空気を作るために。