銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

夏が終わるけどアヤカシとか怪異とフィルム写真の話。

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PENTAX MX + smc PENTAX-FA 77mm F1.8 limited

"ターコイズのフィルム。朱い筈の鳥居が青く転ぶ、不思議な雰囲気"

 

 

どうも、僕です。

ちょっと深い話はできませんが、やんわりと最近の話から。

 

少し部屋の片付けをしました。本棚周辺を重点的にね。

そうすると、片付けの常として、「あれ?こんなのあったっけ?」「あー、これ懐かしいなぁ」みたいな出会い再会がいっぱいありまして、改めて昔買った本を読み直しているんです。

 

そんな中で出てきました「怪異シリーズ」の本たち。

柳田國男京極夏彦、古典の妖怪譚であったり妖怪や幽霊に関する本などなど。。。大二病を発症していた時の傷跡が見えるようで少し恥ずかしくなりましたが、こういう方面に強く惹かれたころもあったなぁって懐かしくなりまして。

 

そもそもなんでハマったんだっけ?っていうのを考えると、たぶんおじいちゃんのせい(おかげ)なんですよね。

 

證誠寺の怪異譚

うちのおじいちゃん今思えば結構話術が達者で聴かせる話し方をする人なんですが、その中でも僕が特に好きだったのが證誠寺(しょうじょうじ)の「狸が人を化かす話」でした。千葉県人ならではなのかもしれませんが。

護念山 證誠寺

 

世にも奇妙な怪異譚ではあるんですが、内容も動機も終始ポップで「驚かせてやろう」「これは愉快だ」みたいに、生き生きとした人間らしさのためにやり取りされる不思議な現象の話です。結末だけは少し物悲しかったのを覚えています。

 

こういう「恐れるほどではないけれど、世の中には不思議なものがあるんだ」「怪しい現象には理由がある」「昔の人は今よりも不思議な現象に寄り添ってそれなりに上手く付き合っていた」っていう感想がベースになって、時間と気持ちに余裕ができた大学の時に大二病を発症したんでしょうね。

 

原付で日本縦断した時も、その土地ごとの伝えられている民話や残っている伝承の地を回ってみたりと、その土地に残っている不思議な話の残り香みたいなものから当時の文化に思いを馳せることに楽しみを見出していました。

 

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そんな日本縦断の一人旅の途中に読み物として買ったこの本が、手ごろで薄かったので再度読み直すことにしまして。

 

数時間でパッと読めるこの本なんですが、有名な怪異のさわりだけスッと触れてある本で、読み終わった後には絶妙な飢餓感。

ああ、もっと不思議な話読みたいなぁとひたすらそっち方面にアンテナが伸びております。それが今の状態です、本何冊か追加で買ってしまいました笑

 

写真を撮る時にも少し思う

最近になって写真をパシャパシャ撮るようになってからは、(特にフィルムカメラなんですが)シャッターを切る瞬間に「何か写り込まないかな」って期待している節はあります。

偶発的な出会いに少しだけワクワクしているのかもしれません。

 

自分が「こう撮れる筈だ!」ってシャッター切る以外に「なんかよくわかんないけど、シャッター切っちゃえ!」って感覚に近いんですけど、、、伝わりますかね?笑

 

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偶然にもそういう不思議な体験に出会ったとしたら、その体験を昔の人はどういうストーリー仕立てで解釈したのか、なんてことに思いを馳せて当時の文化の一端を味わうのも楽しいのかもしれません。

まずは注文した本を読み漁ろうかな。また部屋の片付けが大変になりそうだ笑

 

 

こちらからは以上でーす!

 

 

[以下、テンプレ]--------------------------------------------------

 

【9/4〜9/7】初めて写真展に参加します。

 よろしければ是非ごらんください!

ino-null.hatenablog.com

 

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