その日の道具は気分で選ぶ。
OLYMPUS AM-100
どうも、僕です、
普段は使わない道具をその日の気分で持ち出すことがあります。
それは、たまには気分を変えてみようかなっていう思いつきであったり、視界の隅でつまらなそうにしている道具を遊びにつれてってやろうかななんて妄想だったり。
道具の慣らし運転っていう意味でも、たまには使ってあげたほうが故障も出にくくなるというものですしね。
ところで僕の家に転がっているカメラは大半が一眼レフです。
この形態自体に長い歴史があるし、修理も一般化しているので中古の流通量が多いからでしょうかね。あとは今のデジタル一眼レフとレンズが共通なものが多いからついつい壊れていても拾ってきてしまうというのもありますね。
そう、壊れていれば直せばいいと思っているので。
でも今回なんとなく持ち出したくなったのはそんな僕のカメラの中で数少ないコンパクトカメラ。しかも高級でもなく、名機でもない、そんなOLYMPUSのAM-100というカメラを持ち出しました。
このカメラ、どこで手に入れてきたかというと、僕の実家の戸棚の中でした。
「そういえばウチにカメラあったよね?まだ俺が小さいときに使ってたやつ」
「ああ、あれ?どこにやったか覚えてないけど、そこの戸棚の中にはいってるんじゃない?いるならあげるよ~」
「あ、あった」
「どう?つかえそう?」
「んー、わからん。とりあえず貰ってくね」
って感じ。大体昔のカメラなんて使用者が亡くなって片身にでもなってない限りそんな扱いです。
それにしてもやすっぽい親しみやすいカメラですね。外装は全てプラスチック。固定焦点で油断をするとオートでストロボが光ります。
僕の記憶が正しければ僕が中学校に入ってデジカメがくるまでは、ウチにこれ以外カメラはなかったはずなので、僕の生まれたときとか、子供のころの写真を撮ったのはこのカメラなんでしょうね。
発売日も1987年ってことで僕の生まれた年に近いので、ほぼほぼ僕の成長を写してきたカメラみたいです。
こう書くとちょっとだけ感慨深いですね笑
さて、電池室が少しだけ腐食してましたが、簡単に清掃して電池を込め直すとあっさりと動きました。このあたりは流石先人の作ったもの。同じものづくりに関わるものとして素直に尊敬します。
動くとなれば使っていきましょう。早速先日のピクニックに持ち出しました。
使った感じとしては、ストレスは全くなく、スナップには最高ですね。
同じコンパクトカメラとしてはGR10も持っていますが、あちらはオートフォーカスなので、少し焦点が合うまで時間が掛かります。
(この時代のオートフォーカスとしては別に遅くないですが)一方でAM-100は固定焦点ですからね。割り切りどころじゃないですが、逆にどのあたりまで焦点が合うかがはじめから分かる分、構えてからシャッター切るまでが恐ろしく速いです。
フィルム一本はあっという間でした。
こんなに全体的に安っぽいのに、撮れる写真は結構いい感じですよね。レンズの素性がいいのかな?でもZUIKO銘じゃないみたいですよね。。。
GR10のギラッギラ、凄み満点の写真とは違って、じんわりと濃い色がでて、やわらかすぎないそんな雰囲気ですね。
記憶の中の絵ってこんな感じですし、絵本の一ページにふと載っている写真のように見えます。
きっと、いい意味での曖昧さまで一緒に写り込んでいるんでしょうね。
厳密に、綺麗に"撮れ過ぎる"今のカメラからはなかなか出てこない感じなんじゃないでしょうか。
lomoの作例とかを見ていると、モノクロが凄くいい雰囲気なんですよね。
今度はモノクロ入れてみようかな。
僕の人生上大切なカメラなのでこれからも少しずつ使って行きたいですね。
死ぬ間際までこのカメラに写されるって言うのもなかなか趣深いんじゃないかと思ったり笑
長く保たせたいから、たまに使ってあげないとなぁ。
みなさんも家に眠っている道具をたまには持ち出してはいかがでしょうか?
こちらからは以上でーす!
[以下、テンプレ]--------------------------------------------------
「flickr」始めました。(ちゃんと弄り始めました)
たまに更新します。ブログに載せる以外の写真がたまに載っております。
ぬーんと眺めてやってください。