銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ゆとりが原付で日本縦断した14日目。憧れの地、遠野で遊ぼう。釜石×遠野×旅の疲れ

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どうも、僕です。

関東から原付一つで逃げ出して日本中を回った2012年夏の旅の記録シリーズ、今年も懲りずに更新していきます。

今回は岩手から秋田へ抜けたかった日の更新です。

 

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前日は岩手県三陸町にある祖母の家になんとか到着し、一晩柔らかい布団で過ごした。

祖母の家は高台の上なので津波の被害は受けず、ただ叔母夫婦の家が流されてしまった。消息を聞きたい親戚は数人いたが、なんとなく聞き出せないまま朝を迎えてしまった。

親戚一同の暖かい夏休みにこのまま浸っていたいのだけど、それができないから旅に飛び出たわけなので、この日も自然と布団からぬっと繰り出し出発の準備をする。

 

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なんかわからんが祖母の家の犬にめっちゃ吠えられた。なんじゃ、なんぞ文句あるのか4本足。

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ばあちゃんに見送られて孫は出発する。この日の目標は秋田県突入。

かの有名な乳頭温泉を目指そうと思う。温泉は魂の洗濯だからね。

ただ移動距離でいうとそこそこの距離なので、気合を入れて走っていかなければいけない。

 

まずは釜石方面から遠野を抜けて秋田方面を目指すことにする。

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釜石駅。海側と比べると駅周りは流石に震災の影響は少ないように見える。それでも釜石自体の風景は変わってしまったなぁと。

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山を越え、あたり一面山に囲まれた遠野周辺へやってきた。

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ここが岩手県遠野市の遠野駅。

実は遠野には憧れのようなものがあった。

というのも、小さな頃から祖父に怪談や妖怪譚を聞かされて育った僕には、高校の時に読んだ柳田國男遠野物語がとてもセンセーショナルで忘れられず、いつかその舞台になった遠野の地を訪れてみたいと思っていた。河童伝説やマヨヒガ、山人のような神秘の一端でもいいので五感で感じることができたらどんなにいいだろう。当時の人はその類の民話をどのような環境から生み出し伝えてきたのだろう。そういう地域の空気感のようなものに非常に興味があった。

この旅で訪れたからにはそういう民話を聞いてみたいなぁと思っていたり。

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駅前には河童の像があったり、とにかくこの駅周辺の雰囲気が違う。素敵。

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遠野物語の序文が彫ってあったり。

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まずはご飯でも食べようかなと。遠野の美味しいものを調べてみるとジンギスカンが美味しいらしい。

遠野ジンギスカンを摂取しようと町中で原付を飛ばす。

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そうして辿り着いたのがあんべさん。

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遠野でジンギスカンが名物になるようになったのは、山中の農家として昔は各家庭で羊を飼っていたため供給が容易だったのが大きいらしい。

羊の肉を美味しく食べ、広めるために工夫されたタレこそが遠野ジンギスカンの秘密だそう。楽しみだ。

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マトンモモ定食を注文。

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ふと気づいたけど一人ジンギスカンですよこれ。

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ふひひさーせん。別で北海道のジンギスカンを食べたことがあり、その体験と比べると、遠野のジンギスカンは生姜?の効いたタレが非常に特徴的。羊肉の特徴のある旨味とマッチしてすごく香り高い。

このジンギスカンは本当に美味しかった。また食べたいなぁ。ただ、今度は一人じゃない方がいい。。

 

 

このまま駅周りで語り手の民話を聞こうと思っていたのだけど、あいにく雨が降ってきてしまった。ずぶ濡れになってはかなわないし、とにかく屋根のあるところを探す。

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そうして見つけたのがここ。重要文化財の住居、千葉家。

この東北南部地方の特徴が強く現れた住居で、実際に内部の一部を見学することができるらしい。ここの駐車場に屋根のある休憩スペースがあったので少しここに原付を止めて雨宿り。

 

ただ雨が止むのを待つのもつまらないので、千葉家を見に行こう。

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石垣が立派。

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中は当時の住居の様子を残しながら、一方で資料館のようになっている。時々何に使うものかわからないものがあるが、こういった道具から当時の住民の生活の様子が知れるのかもしれない。

こういうのはワクワクするな。

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紫陽花の似合う場所だ。

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ここは小高い坂の上にあるため、見晴らしもいい。

もっと綺麗な景色なはずだったんだけど。

 

見学も終わって駐車場の屋根の下に戻ってきた。

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この後、旅に出てからの疲れが出たのか、唐突に眠くなる。

どうにも我慢ができなかったので、旅を中断して屋根の下で少し昼寝することにした。

 

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気がついたらかなりの時間寝てしまったし、雨もこれ以上よくならなそうだ。ほとんど距離を稼げていないが、この日は体調と天候優先でここにテントを張って早く寝ることにする。秋田は、、、残念だけど日程が足りなくなりそうだ、諦めよう。。。

 

 

【次回予告】岩手から脱出...できるのか?広いよ岩手。