フィルムカメラで古民家を撮りに散歩に行こう!バケペンで撮るすずめのお宿
どうも、僕です。
突然ですが、古民家ってどうです?僕は大好きなんですよ。むしろ最高。昔からそうとう古い祖母の家が大好きで、もう土壁の触り心地とか障子を照らして差し込む日の暖かさとか五感を刺激する古いお家の特徴全てがもう大好き。愛してる。年末の12月30日に親戚一同が母方の実家に集まって餅つき大会をするんだけど、その時ガキンチョだった僕は陽が差し込む縁側で座布団を目一杯敷いてのほほんと遊んでいたりしていたのが本当にキラキラした素敵な思い出として残っているもん。ただ祖母の家は父方も母方も改築して現代的なお家になってしまったので、残念ながら縁側も土壁もなくなって昔ながらのお家でまどろむことはできなくなってしまった。。。
そんな古民家体験がはるか昔の記憶になってしまった最近。東横線でぶらりと行ける距離に江戸時代の古民家が復元されて残っている素敵な公園があると聞いて、いてもたってもいられずにフィルムカメラをぶら下げて散歩がてら遊びに行ってきた。今回の装備はバケペンこと中判フィルムカメラのPENTAX 6×7と、気軽なスナップ用にポケットにリコーオートハーフ。(オートハーフの写真はまだ撮りきっていないけどw)
中判フィルムカメラの素敵な立体感と繊細なディティール、そして古民家の何とも言えない息遣いを楽しんでください。
古民家旧栗山邸。正面の姿。これ以外の引きの写真を撮り忘れたw
この家は"すずめのお宿公園"という公園の真ん中にポツンと建っている。この辺りは昔立派な竹林が広がっており、昭和の頃には住みついたすずめが辺りを飛び回っていたとのこと。今でもこの公園にはこじんまりとはしているものの竹林が一部残っていて、それを抜けた先にこの栗山邸がある。竹林越しに覗く古民家の姿はまさしくすずめのお宿。舌切り雀の話の中に迷い込んだかのような素敵な雰囲気。ただ、竹林にいた鳥はめいっぱいのハトでした笑
玄関は向かって右手にあるのだけど、日本の伝統的な家の正面ってやっぱり縁側だよなと思う。だって良いんだもん。玄関以上に人の生活感がでるところだもの。ここに暮らすことになるなら、一生のうち玄関よりも縁側にいることの方が多いじゃないきっと。関わり合いの多い場所の方が親しみがあるさ。
板間って、どうあってもひんやりするのにそれでも不思議な暖かさを感じるのは何なのだろう。
被写体としても非常に優秀なこの家を気ままに撮影するのに選んだのが中判フィルムでホントに良かった。柱に刻まれた時間感覚とか、時の流れがじんわりと焼き付いている気がするからだ。
なお、この古民家きちんと中に入ることができる。土間にはボランティアのおじいさんが二人おり、この家に関してのことや、当時の使われ方なんかを解説してくれる。社会科見学みたいだ。ボランティアのおじいさんに勧められ、中におあがりすることにした。
ところどころ灯篭を模した照明でやわらかくライトアップされている。一層古民家の風情が引き立つね。家の中心には囲炉裏もあって、それを囲んで座ることだってできる。当然火はついていないのでひたすら寒い。だって雪とか降ってた週だったからね笑
一緒に撮影しにいった女性がたまたまASAHI PENTAX SPⅡを首からぶら下げていた。囲炉裏を照らす照明がレトロな一眼も照らしてくれて非常に良い。SMCのマルチコーティングの色が独特の色に輝いてレンズが最高に綺麗だ。あと僕このカメラ好きだしね。
ボランティアのおじいさんたちは僕の使っているバケペンを見て目を輝かせてくれた。昔使っていて、「懐かしい」としきりに当時の思い出を語ってくれる。名機で繋がる会話っていいなぁ。世代は全然違うのにね笑
写真を撮りに行くのにも最高だし、遠いノスタルジーを味わうのにも最高だった。やっぱり大人の社会科見学みたいなものは楽しい。
とても手狭な家だから一瞬で見学できてしまうのだけど、日本の伝統的な家だから四季折々の違った姿が見えるんじゃ無いかなって期待している。今度は季節が変わったらまたぶらり散歩に来てみようかな。近いし。
もしカメラを持っていけるのならばおすすめです。とても質素なものだけども。
こちらからは以上でーす!
[今回使ったフィルム]
FUJIFILM カラーネガフイルム(プロフェッショナル用) フジカラー PRO400H ブローニー 12枚 5本 120 PRO400H EP NP 12EX 5
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: Camera
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※ 見学可能時間は9:30-15:30 で月曜火曜は見学できないみたいなので注意です。
※見学料は当然無料。お財布に優しい。