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銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ゆとりが原付で日本縦断した29日目。志賀直哉をこじらせた僕の旅。舞鶴×天橋立×城の崎にて

 

どうも僕です。

2012年の夏、当時の彼女に振られたから原付で日本縦断の旅に出てしまったシリーズ。前回は琵琶湖を経由して京都の舞鶴にたどり着いた。この日、当時拗らせまくってた僕にとっては最高の1日を味わうことになる。

ここまでの道程はこちらをご覧ください。

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舞鶴は海

前の晩は舞鶴の道の駅で野宿をした。テントから這い出るとこの日も暑い。前の晩にツイッター経由でこの付近の見どころを教えてもらったので、日が昇りきる前に出発してしまおう。そのときのツイッターを見たら心なしかテンションが高い気がする。どうしたその時の僕。

 

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 かと思ったらいつも通り物知らずだった、よかった笑

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一つ目の見どころは舞鶴の展望台、五老ケ岳。朝の誰もいない駐車場に相棒を置いて素敵な風景を見に行く。

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山の上なのに海が近すぎて潮風が吹いてくる。 この近さのおかげで複雑怪奇な舞鶴の海岸線を見渡すことができる。朝の観光は人が少なくて静かでいい。このままマイペースに名所を回っていくことにしよう。

 

 

京都であれだけ遊んだのに、琵琶湖を経由してまで北上したのは理由がある。見たかったものがあるからだ。そう、日本三景の一つ、天橋立だ。

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ただ残念、天橋立をしっかり納めたSDカードは水没してしまったようで、なんかよく分からない天橋立の近所の海の写真しか残っていなかった。申し訳ないが、天橋立の様子については冒頭の動画を参照いただきたい。(そっちもあまり綺麗に写ってはいないけど笑)

 

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それでも、満足度はなかなかで魚は美味しいし、風景も素敵。海岸付近の海産センターで海鮮丼を平らげる。うん、やっぱり日本海側の地魚は美味しい。そういえば石川県以来の日本海だ。

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京都市内の旅人との出会いがなかなか感動的だったものあって、ちょっと思い出を消化するためにぼーっとすることにした。一人旅だから誰にも気兼ねなくペースを決めることができる。このあたりの海も、いい雰囲気で落ち着く感じがいい。

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 フェータルな怪我をする

 

あまり覚えていないのだけど、ものすごいツイートが残っていた。

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どうやら剥がれたらしい。何があった当時の僕。。。今はきちんと小指に爪が復活してますからご安心いただきたい、ただこれは確実に僕のテンションを削いだはずだ。

 そんな若干フェータルな傷を負った僕は、温泉療養をすることにした。というかもう旅に出たその日からこの日の体験を心待ちにしていた。なにせこれから向かおうという温泉街はこじらせ系大学生だった僕のバイブルゆかりの地だ。原付を軽く走らせ、駅周りに停車させる。到着したのはこちら。

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そう、兵庫県城崎温泉だ。

www.kinosaki-spa.gr.jp

2016年の最近、周りの人に「城崎温泉行きたいんですよねぇ」なんて言ったら「はぁ...?」みたいな顔をされたのだが、まさかマイナーなのだろうか。こんなにも素敵な場所だというのに。僕がこの温泉街に惹かれていたのはただ一つの理由で、志賀直哉の「城の崎にて」の大ファンだったからだ。高校の教科書で初めて読んでからなぜかすーっとハマってしまい、その日に本屋に駆け込んでこの作品が収録されている短編集を購入したほど当時の僕にはビビッとくる衝撃を与えた。その後、志賀直哉の作品をいろいろと読みつつも、こんな綺麗な文が書けたらなんて思って全文書き写しなどしてみたりしたのだ。全てはこの作品への愛ゆえ。

 

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そんな素敵エッセイ作品の舞台が正しくこの城崎温泉なのだ。その作品内容のように、志賀直哉が歩いたであろう道を歩き、療養に入ったであろう温泉に入ろうじゃないか。

 

本当は、日帰り温泉に入ったらこのまま兵庫を南下してしまおうと思っていた。ただ、いかんせん足の小指は爪が剥がれていて、僕の気分は志賀直哉になってしまっている。いいや、この雰囲気に沈んでしまおう。そう思った瞬間に勢いで1日3,000円以下という制約を取っ払って6,000円の素泊まりのお部屋を抑えてしまった。

 

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この城崎温泉の魅力といえば外湯巡りである。町にある有名な7つのお湯を回って入るのだ。

 

 

こじらせた僕に城崎の夜は最高だった。

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宿で着替えて外に出る頃には日が落ちてきており、昼間のわいわいした街とはまた様子が変わってきている。風情のある街並みの様子にテンションが上がってしまったのか、下駄で歩く足並みも軽い。かたんかたんという足音を軽快に響かせる。

 

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 もはやこの辺りからテンションがおかしくなってきている。

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端的にこの晩の体験は最高だった。

温泉街の夜というのを体験したのは人生初めてだった。お風呂が最高だったのは言うまでもなく当然のことで、目に映るものは全て珍しく、すれ違う人たちは気持ち火照っていて、街全体が浮かれているようだった。今度は一人でなく来て、射的や夜店で遊んでみたいものだ。

 

だから硬く次のような決意をした。

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満足と、次の目標が揃ったところでこの日は宿の布団に潜り込んで深い眠りについた。次の日は姫路を目指す。