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銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ゆとりが原付で日本縦断した59日目。さよなら沖縄 海軍壕×国際通り×最後のフェリー

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さわやかな朝。旅が終わりに近いのでだいぶ寂しいのだけど。

 

どうも、僕です。

毎度ベッドからスタートみたいな感じになってますが、原付日本縦断の振り返りシリーズです。もうすぐ終わりですこのシリーズ。

 

ino-null.hatenablog.com

 

はいはいここから本文ですよ。

さて、この日は那覇市のゲストハウス「空ハウス」からスタート。前日は日付が変わるまでダラダラとゲストハウスで飲み会をやっていろんなことを話した。旅が終わった次の年に入社する会社の話や、将来の夢の話、そして旅の途中のくだらない失敗のことなんかもみんながゲラゲラ笑ってくれる。気楽で気軽ないい会だった。

その会の後、一晩明けてさわやかな朝。遅めの身支度を整えてロビーへのそのそ出てみると、昨晩飲んだメンバーはほとんど出発してしまったらしい。「最後ですよ笑」ってヘルパーのお姉さんが声をかけてくれた。その笑顔が眩しすぎてもうこの時点で最高の朝ですありがとうございますごちそうさまでした。

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旅人がみんないなくなってがらんとしたゲストハウス。僕も後を追って出発する。

 

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「じゃあ行ってきます!」って挨拶したら「下までついていきます♪」だそうで。もう...朝からほんとその笑顔素敵です。

 

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リアボックスにコメントをもらってお別れ。最後に二人で「ブーン」してみました。

そんな感じで朝からお姉さんの素敵な笑顔に見送られて出発。いや本当気持ちのいい出発ですわ。天気も最高で進行も快調(30km/hだけど)。この日はどこを見て回ろうか。

 

と、これから意気揚々と那覇市周りを観光三昧で行こうと思ったのだけど、出発したのはお昼のちょっと前。時間的にはちょっと早いけどお昼を食べてしまおうか。ってことでまずは宿の周りをぶらぶら原付で回ってみる。何か美味しそうなものはないかなぁ。沖縄ならではのものがいいなぁ。

 

というわけでやってきたのはなぜか「二郎インスパイア」笑

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見てくれこのボリュームを。いい豚のテカリ具合。

なんでこのお店に入ったのかというと、これが沖縄ならではのB級グルメだなぁなんて思ってしまったからだったりする。どこが沖縄ならではだって?この一見ラーメン二郎インスパイアのラーメンの麺は沖縄そばなのだ。ソーキそばとか三枚肉そばとかで散々食べたさっぱりおそばが、こんな濃厚ボリューミーな姿になって僕の前に現れたのだ、もうほとんど沖縄に残れない身としては避けては通れないだろう。そんなよく解らない意地で午前からコイツを胃に納めた。二郎インスパイアといえばパンチの効いた麺とパンチの効いたスープがガツンと味覚を刺戟するのが病みつきになるのだけど、このラーメンはなんというか、優しい味がした。沖縄そばの麺が意外なほど強い味のスープにマッチするのかもしれない。

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日本縦断してますよ、って言ったらおばちゃんが「頑張っていきな」ってことで卵をくれました。感謝。

おばちゃんの心遣いはもちろん嬉しかったし、おそばにがっつきながらおばちゃんの話を聞くのは本当に楽しかった。まだ時間が早くて他にお客がいなかったおかげで想像以上にゆっくりできたのだ。

 

お腹もいっぱいになったし、今日の目的地へ向かう。「もうほとんど沖縄に残れない」と書いたが、実はまさしくその通り。この時点でほとんど残りの資金が尽きていたので、アドリブではあるけれどこの日を沖縄最終日と決めていたのだ。沖縄で最後に何をしようと決めていたわけではないのだけれど、近くにあった「沖縄海軍司令部壕」へ足を運んだ。なにか、このまま旅が終わってしまうことを思うと、このまま何も考えずにハッピーでへらへらな旅にしたくなかったのだ。

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慰霊の塔が青い空に突き刺さる。この時空がびっくりするくらい青かった。

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慰霊のために入り口までは綺麗に整備されている。それでもしんとした雰囲気。

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このホール?を抜けると壕の入り口が見えてくる。ここまで自分一人。足跡が響いて聞こえる。

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ここから地下に向かって広大な横穴が続く。

そう、ここは太平洋戦争時に、海軍司令部があった軍壕。大戦末期に今の日本の国土で唯一陸上戦闘が行われた沖縄の前線基地である。僕もここを訪れるまでほとんど知識はなかったけれど、近くの資料館で学んだところだと、戦時中にはここで士官たちが作戦立案から最後の瞬間までを過ごした場所であるらしい。最後の瞬間がどうなったかは実際にこの場を訪れて詳しく見て欲しいが、その最後の瞬間の痕跡を見た時には言葉を失った。

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もう何十年も前の同じ壁を背景にいろんな思いや言葉が交わされたんだろう。いろんな感情がこみ上げてくる。

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少し出たところには千羽鶴が供えてあった。このカメラに収まらないくらいの量で。

だいたい2,3時間くらいだっただろうか。ただ口を閉じてたくさんの資料に目を通して、海軍壕の中をゆっくりと歩いた。言葉にできないようないろんな重苦しい感情が胸に湧き上がってきてどう処理していいかわからなくなったものの、それはそれで大事なものだろうと思い全て持ち帰ることにした。あれから数年経ったけれど、あの時思ったことはまだうまくは消化できていない。でも訪れておいてよかったように思う、ここはそんな場所だった。

 

 

さて、気分がモヤモヤしたし、パーっとやってしまおう。旅の最終日らしくお土産を買い揃えるのだ。那覇でお土産を揃えるならベタだけど国際通りだろう。

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さっきとは打って変わって、こちらは人がわいわい賑わっている。

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お土産屋がたくさん並んでいるだけでなく、露天もたくさん出ている。

こういう繁華街は毎度毎度楽しくて寄ってしまうのだけど、ごちゃごちゃの中に確実にツッコミどころがあるのが楽しい。

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例えばお土産屋がものすごいガンダムを推してくる。

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沖縄にめっちゃガンプラが。人気なのか。冗談なのか。

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よく解らないTシャツもずらりと並ぶ。漢字一発のデザインでなくてきちんとマークが入っているのはどんなこだわりなんだろう。(なお、父を買った。父にあげよう)

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お土産屋さんの前にジョーが白くなっていた。みんなこの隣で同じように真っ白になって記念撮影をしていたので僕は慰めておいた。いいことあるって。

 国際通り中の市場の方まで足を伸ばしてみる。これまでいろんな都道府県を回って市場をチラ見してきたつもりだけど、ココまでよくわからん市場は初めてだった。だってお店に並んでいるものがなんなのかがまずわからない。

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お土産屋さんもひたすらカラフルだと思うのだ。

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豚だ!豚の顔。本当にあるのね~。 

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 途中おやつ代わりにパイナップルを一本購入。やっぱり南国ですね。甘くておいしい!

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夕方になっても客足は途絶えずにずっと盛況な感じ。あっちこっちへフラフラするのが楽しいぞ。

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あれは!沖縄のローカルヒーロー龍神マブヤーじゃないか!! 予想以上に格好いい...!!

いろんなお店を回って、この旅に送り出してくれた家族友人バイト先等へのお土産を買い集める。まぁなんだ、僕いい感じのお土産を選べる自身が無いのでそのへんは適当に面白そうなものを大量に買い込んだ。

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ただでさえ旅の荷物が多いのにお土産で更に原付がモリモリになってしまった。

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旅のお土産テンションとは恐ろしいもので、小さなマブヤーを装備として購入。

正直に言って、普通にはしゃいだ。一人旅とか原付の旅とかそういうのを無視して普通に観光客らしくお土産屋さんを回って不思議なものとか面白いものに見て触れた。最後だしこんなのも良いよね。

 

さて、日が落ちて観光するところも全て回りきったように思う。名残惜しいけどフェリー乗り場に向かおう。そろそろ沖縄を離れないと帰りのお金もなくなってしまう。気持ちゆっくり走って港へ到着。

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沖縄から一気に東京へフェリーで向かう。 

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沖縄から東京までフェリーで向かおうなんて奴はほとんどいないらしく、僕を含めて個人の乗船客は4名ほどだった。なお全員ライダーかチャリダーだ。

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目の前の船に乗り込み、2日ほど経ったら東京だ。そういえばゴールを決めていなかった。

どこをこの旅のゴールにしようか全く決めていなかったけれど、それは船の中で決めれば良いだろう。とりあえず東京まで行って、少しご飯食べるとかしてこの旅を締めるのだ。結局沖縄には賞味5,6日くらいいたんだっけか?始めの想定よりもかなり長期の滞在になってしまったけど、毎日何かしらの出会いがあって、小さくない発見があって、凄く貴重な時間だったと思う。もちろんそれを貴重に、重要に思うのは数年たって振り返っている今も変わらない。

(何より、当時はデータが飛んで動画にできなかったわけだしね)

 

次回でこのシリーズも終わろうと思う。ラストは船を下りて、東京を少し走って振り返りだ。