銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

近況と。変化と。歯の端っこに挟まったごみみたいな瑣末。

I loved myself.

 

どうも、僕です。

ここのところすごくぼんやりと、「これからどういうふうに生きていこうかなぁ」なんて思っている。

 

これというのも、1日の7割くらいを占めていた大学院生活が先週の修論審査会で一区切りがついてしまったのが大きい。金曜の修論最終提出は一応あるので手を動かしてはいるけれど、心ここにあらず、魂こもらず、といった状況で、心なしか懐も寒くなってきた気がする。

修論ロスだ。修論自体もう一回書きたいかと言われると二度と書きたくはないのだけど、時間とコストと精神をつぎ込んだものがさらっとなくなるとさすがに心の風通しが素晴らしい。フィルターもついてないので風通しの吸引力を落ちる気がしないし、羽がついてないからお子さんがベタベタ触っても怪我をしない。心がダイソン状態なのだ。

 

風通しと見通しがよくなって見えるようになったことがいくつかある。

 

まず懐が寒い。仕方ない。4月にサラリーマンではなくなって、安定した収入なるものが一切なくなったからだ。安定してなくてもなんとかなるだろ、くらいに思って足を全速力で洗った割には、洗いすぎた足は削れてなくなって、地に足がつかなくなってしまったらしい。そんで修了してからもどこぞやの会社さんに所属したりとか、そんな予定もない。自営業で自由業だ。浮遊業である。生活時間の9割くらいの間は全く危機感はないのだけど、たまに1割にハマるとちょっとそれなりに落ち込む。浮遊業は風まかせでご機嫌だけどたまに強風に流され落ちるのである。

 

そんでもって、心が寒い。もっと分かりやすい言い方をすると、恋愛関係を構築することからもだいぶ遠ざかってしまった。特に学生生活のラスト半年は仏門に入ったんじゃないかレベルで心の清貧を突き進んでしまったので、関係構築の方法をすっかり忘れてしまった。男だらけの理工学部で20代前半を流していた頃には「彼女つくりてー」だった僕の鳴き声は気がついたら「彼女ほしいっていう強い気持ちを思い出したい」になった。メタ方向にレベルアップしている。困ったことに浮遊業をしていると、普段から触れる同世代の異性なんてほとんどいないので、リハビリが必要になりそうだ。

 

総合すると、金はない、職はない。おまけに寄りかかったり支えたりするパートナーもいないときた。齢29の春である。わびさびの29歳ここに至る。

 

なくなった話はここまで。

 

一方で、学問やら自分のスキルは恐ろしく進化した。この段階で具体的な名前を出せるものは何もないけれど、何本か世にこれから出るので少しずつ結果が花開きつつあるし、それに見合うくらい能力は向上したと思う。自己評価のみで恐縮だけれど。あの頭の壊滅的に残念だった自分がガラッと変わったことが嬉しくて仕方ない。今の延長線上で楽しいことができるんじゃないかなとかその辺の認識なので、引き続き面白そうな匂いのする方向に舵を切って行きたいという思いは変わらない。

職としては、これから細かく話を詰めていくが、何個かお話をいただいてライスワークは回せそうだ。自分はどこどこの社員ですとか、一般に◯◯と言われる仕事をしていますとはなかなか言えなそうだけど、まずは自分の足で立つこと。欲を言えば、その結果社会に富を増やすこと。お金を増やすという話ではなくて、価値を生産するという意味で。

 

パートナーを含めた自分周りの人間関係構築は、そこそこ汗をかいて頭に糖分と酸素を送る必要がありそうだ。なにせ、寂しがりやの癖に途中で面倒くさがる癖がある。それに加えて、やり方を忘れている。いろんな人と疎遠になっている。ちょっと苦労しそうだ。

 

いずれにせよ、ここまで投資した分、回収する局面に僕の人生は入る。

 

そんな感じで、仲良くしてもらってた女の子との修論終わってパーっとしようぜって話がたち消えた記念に、久しぶりにつらつら書いて見た。オチもなければ、素材の写真もない。

 

ここ2年間はひたすら乾いて詰める生活だった。これからは広げて高いものを立てる。

軽快に。気楽に。適当に楽しんで。めいっぱいたくらんでやる。