銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

サラリーマンよ「誠実」たれ。リーマン3年目の僕が思ったこと

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PENTAX MX-1
"最近の通勤スナップカメラ"
 
 
どうも、僕です。
半分仕事の愚痴みたいでごめんなさい、今日心から思ったことがありまして、
仕事をする上で最も重要な能力って「誠実であること」だなぁと。

今でこそ業績が傾きに傾いている今の会社なんですけど、結構社内の仕組みとか仕事のしかたとか非常にしっかりデザインされていると常日ごろ感じているんですね。
も ちろん、新しい事業を立ち上げるのに適していないとか、スピード感がないとか、今求められている環境とのギャップはあって仕方ないんですけど、、、それで も既存の事業を加速させるための仕組みとか、勝ちパターンに持ち込むための仕組みとかって凄く良く考えられていて社内の随所に組み込まれているなぁと、感動すら覚えるんですよ。

先人の知恵って凄いなぁって。



特によく出来ているなぁって思うところって、会社の"自浄作用"なんですよ。

一つ例を挙げましょう。

 

会社の持つ自浄作用


別に僕の今勤めている会社に限らないと思うんですけど、大きな会社・ちゃんとした会社というのは「議事録」って言うのを非常にきちんと書く印象があります。
そのときの参加者・時間・場所・決定事項・討議内容・アクションアイテムなどなど。
正直手間ですよね。大きなコストだと思います。
要領のいい人は議事進行しながらカタカタメモを取って、会議終了の5分後には議事録発行、みたいな事をサラッとやりますが、逆にちょっと時間掛かってしまう人では1週間後に何とか発行、、、になっていたり。
それでも何とか発行するんですよね、満身創痍でも。
とにかく議事録を書くことそれ自体で利益を生み出せるわけではないのに、弊社は本当に皆どの打ち合わせもちゃんと議事録を発行するなぁ偉いなぁと思っていました。

でも、発行する意味をきちんと考えてみたらそれって結構重要なフローなんですよね。
少なくとも人数多くなりがちなプロジェクト(会社)では。


得てして大きな会社のプロジェクトは関係者が多くなりがちです。
コミュニケーションが煩雑になるしそれ自体は正直あまり良くないことだと思っていますが、どうしても複数分野にまたがったり、複雑な機械を作るときには大勢の関係者と関わることが必須になってしまいます。
(ミニマルなチームが一番良いのは本当に思うんですけどね。。。)


そうなったとき、皆の共通メモでもなかったら、余程みんなの記憶が良くなければ後から議論の経緯なんてとてもじゃないけど追いきれません。
誰がどういう役割の観点からどんな発言をしたか、その結果どういう議論を経てどういう着地なったか、次に何をしなければいけないのか。などなど
そう考えると議事録の考え方が変わってくるんじゃないでしょうか。

つまり、こいつはセーブポイントです。

プレイヤーの記憶が曖昧でも途中から何とかプレイできる、場合によってはプレイヤーが変わってもなんとかなる、それを実現するためのセーブポイントなんじゃなかろうかと。

僕が言う自浄作用とは、「このセーブポイントを上司がチェックしている」ということです。
上司は物理的に全て自分の責任範囲の打ち合わせに出席することは出来ません、本当。

なので自分の管理範囲の中で何が起こっているかを最低限把握するために議事録をチェックするわけです。
はじめはなんて無駄なことをするんだろうって思ってました。だって10分くらい時間作って直接部下と話せば良いじゃんって思ってたから。

ただ、部下が数十人になると確かにそれもなかなか難しいのかなと思ったり。。。

だから、最低限ですが、時たまセーブポイントをチェックしてもらってきちんと魔王を倒すために前に進んでいることを確認してもらわなければいけないわけですね。
泥臭くて全くスマートではないけど、煩雑な仕事を超多人数でするには必要なもののようです。



でも、この自浄作用って「議事録の内容が正しいこと」が大前提じゃないですか。
今回はこの大前提を崩されたって話です。

 

自浄作用の欠陥


現在本務とは別の、正直言って上手くいっていないプロジェクトにアサインされています。
このプロジェクトの進捗報告をアドバイザーさんの前で行いました。
プロジェクトチームとしては「先期から今期までこれだけやったんですよ!」っていうメッセージと証拠を持っていった形になります。
結果から言うとその報告の場ではプロジェクトが上手く言っていない原因を的確に指摘され、「その部分を練り直してきてください」とボコボコにノされて帰ってきた形になりました。

""プロジェクトリーダーの更に上の上司が今回の報告会の議事録を読んだら大きくテコ入れが入るんだろうなぁ。
ていうか議事録なんて誰でも読めるんだから社内の人が見たら「ああ、あれ上手く行ってないんだなぁ」って思われるんだろうなぁ。""

 


正直なことを言うとちょっと周りの反応に期待していました。
まさしく指摘を受けた部分をきちんと組み立てたてないと前には進めないだろうと思っていたのもあったからです。
中間にいるプロジェクトリーダーに何度メンバーから意見を持っていっても話が通らない以上、上長に状態を知ってもらうしかないなぁという感じ。

しかし、待てども待てども、周りの状態に変化が見られない。。。

そう、プロジェクトリーダーが発行前の審査の段階で「さも問題がないプロジェクトである」かのように議事録を巧妙に書き換えて発行していたのです!
「その部分を練り直してきてください」なんてそんな件まるで無かったかのような改変具合。
内容が完全に違うのではなくて、幾つかのワードは引用しつつ結論は違う、という改変なので結構悪質です。

そりゃ自浄作用なんて働かないですよね。


この自浄作用って、同じ目的を目指す味方が「誠実である」事を前提としています。
(特にこの場合では、他人からの評価を真摯に受け取ること。それを認めることを意図しています。)

逆に言うと「誠実でない」メンバーには自浄作用が働かない。。。
これって、一組織の中でものすごいリスキーなことだと思うのですが。。。

その人が悪いのか、それともそもそも人の「誠実さ」に依存したシステムが悪いのか、、、
流石に仕組みを考えるときは後者を頭の中に入れて置かねばならないとは思うのですが、誠実でない人と一緒に目標に向けて奮闘しなければならないと思うと感情的には切なくなりますね。



自分の評価を気にして誠実さを偽ることがどれだけの不利益を発生させるかと言う事を考えたらこんなことできないと思うのですが。。。




いい反面教師と思って、人の振り見て我が振り直すことにします。
なんとなく、もどかしいままですが、、、


こちらからは以上でーす。


 

 

 

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