銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ゆとりが原付で日本縦断をした3日目。北海道を下調べをしていなくてケセラセラ。ノープラン×むかわ町×ししゃもそば。

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どうも、僕です。

2012年の僕の小さな冒険を振り返るこのシリーズ。ようやく3日目。

正直一日ずつゆっくり振り返るつもりはないのだけれど、いかんせんデータがいっぱい残っていてそれが捨てきれない。

 

それでも気長にやっていこうと思うので、飽きずに見ていただけるとありがたい。

 

ino-null.hatenablog.com

 

 

旅の3日目。海の上で目覚める。スタート地点の北海道に向かうフェリーの3等室だ。

周りの人は全員起きているようで、僕が最後の起床だった。

 

この日の朝ご飯はパン。

出発前に大洗で買ったツナパン。

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苫小牧への到着はお昼過ぎだったはず。少し船の中を歩き回ってみた。ライダー以外の人は少ない。

 

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この時に何を考えていたんだろう。メモにも残っていないし、写真もない。

ただぼーっと外に出て海を眺めていたんだということだけ覚えている。

 

この時点で、旅の魅力みたいなものを表現できていないことに気づいたが仕方がない。だってなにも残っていないんだもの。

そのときずっと何かを考えていたはずなんだけど。

 

旅の醍醐味とか、ワクワクはもう少し後に起こってくる。

 

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港が見えて、出発の準備をする。

 

一日ぶりの相棒。

 写真の時間は14:00ごろ。

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なんか、素敵な写真が残っていた。

これからこのライダー達のワクワクがはじまるんだ、ということを肌で感じていた。

ここまでのローテンションが嘘のように気分が高揚していく。

 

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勢いよくフェリーより繰り出し、一気に港を離れる。

北海道の涼しさ、風の気持ちの良さ、空の明るさにテンションが上がって口もとが緩む。

 

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気持ちと連動してエンジンの回転数が上がる。ぐんぐん加速していく。

※30km以下です。もうあの過ちは犯さない。

 

港を横切る広い道に出る。

空が広い。遠い。そういえば人生初めての北海道だ。

 

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・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・北海道って何があるんだっけ?

 

そういえば、フェリーに乗ることと、なんとなく北海道を回ることしか考えていなくて、下調べを全くしていなかった。

この時の僕は、北海道の名産が何とか、絶対にこの名所だけは見に行こうとか、そういった妄想を全くしていなかったのだ。

 

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取り急ぎこの日の目標と計画を立てなければいけない。

今だったらスマホですいすい調べるところを、3年前の僕は本屋にまっすぐむかった。

旅行本を見れば何かあるだろうと思っていたのだ。

 

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この時のメモには「べつにおもしろいものない」とかいてある。

バカンスみたいな観光ガイドに食指が動かなかったんだと思う。旅行がしたいんじゃなくて冒険がしたかったんじゃないかと思う。

 

結局この日決めた方針はこうだった。

「とりあえず東を目指して面白そうだったら道を曲がる」

ひどく雑だけど、目的地選定について、いつもこのれべるだった。こういう性格なんだ。

 

北海道は一周したい。次の日に帯広あたりを通過できたらいいだろう、まずは西へ気ままに向かおう、そう決めた。

 

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ここでまたトラブル。走行写真の撮影に使っていたゴリラポッドが根元から折れた。

プラスチックのパーツが、走行中の振動に耐えられなかったようだ。まぁそういう目的で作られていないしね。

仕方ない、いちいち止まりつつ撮影をすることにする。

 

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北海道は広い。

人が住んでいる地域を離れるとすぐに風景が変わる。運転はのんびり気ままにできるのだけど、いかんせん風景が変わる楽しさがない。

 

この日は天気も微妙だった。夕方しか走れなかったのもあり距離も稼げない。

 

 

JR浜厚真駅。海岸線も近い駅。ちょっとこのロケーションにテンションは上がる。見たことのないものを目にするのはどうしたって楽しい。

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そういえば昼も食べていないし、日も落ちてきた。

そろそろ、北海道一日目の夕飯と、野営場所を探したい。せっかく人生初の北海道なのだから、乾麺をテントでつるつる食べるのはできれば避けたい。

この土地にしかないものはないだろうか。

 

と思っていた頃に「むかわ町

これが水曜どうでしょうでゆうめいな「カントリーサイン」か。

 

むかわ町」正直言うと、訪れるまで知らなかった。絵を見るに、首長竜と...煮干し?

(※ししゃもです)

 

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この旅の時には首長竜には全くスポットを当てていなかった。

なんでいるんです?この子は。

 

 

このむかわ町で見つけたお蕎麦屋さんでご飯を食べることにしました。

 

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お目当てはコレ。「ししゃもそば」

...今でも思うけどなんだししゃもそばって。

 

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お店の雰囲気はいい感じ。

これだけは覚えている。下の写真の冷蔵庫の中に入っているサッポロビールが僕を呼んでた。絶対呼んでた。

 

まだこの先少し走るのでダメなんだけれども。。。

 

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こちらがししゃもそば。豪快にししゃもの佃煮が入っている。

おばちゃんに少し聞くとむかわ町はししゃもの町だとのこと。(ここで、カントリーサインが煮干しでないことに気づく)

 

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肝心の味ですが、期待値が並だったのに、逆転ホームランレベルの美味しさ。(3年後の感想です)

手打ちのお蕎麦の香りがものすごくよかったのと、佃煮の甘さでおつゆがまろやか。

北海道の一食目がこれでよかった。

 

 

この日の野営場所を探さなければいけないのでまだ少し走らなければいけないのだけれど、お店のやさしい雰囲気も手伝って、ここにずっと居着いていたくなった。

 

 

そこから少し走ったところで、日帰り温泉もできる施設を見つける。

ライダーさんもこの裏手の庭でテントを張っているし、カウンターで許可をもらってここでテントを張ることにした。

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テントを張って、せっかくなので温泉に入りに行く。

今になって思うと、この日温泉に入ったことで、味をしめたのだと思う。行く土地行く土地で温泉にこれでもかって入ることになる。

 

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この日はここまで。

 

「行き当たりばったり × 美味しいもの × 温泉」

 

意外と思いつくままに走っても、大丈夫なことを知った日だった。

(他にいろいろ業を背負った気がするが)

 

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【次回予告】次の日は、いよいよ初めての峠越え。※知識ゼロなので後から峠だったと知る。

 

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