銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ヘンドリクスになれなかった僕は

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どうも、僕です。

ありがたいことに28日をもって28歳になりまして。様々な人に温かい言葉をいただいて嬉しいなぁなんて思いながら残業をしていたわけです。大学生の頃には、素敵な女性と夜景なんぞ見ながら「街が綺麗だね、東京ってすごい街だ」なんてセリフを吐いて未来に希望を抱いたまま誕生日を祝われるんだと思っていましたよ、そんな年齢だと思ってました28歳って。実際はそんな女性は姿形もなくて1日ずっとおっさん3人と息の詰まる小部屋でせこせこ傾く会社を立て直すためのビジネス検討をしていたのだけどね。。。まぁここで誕生日の日の切なさを叫んでも仕方がないのでそれは置いておくとしよう。

 

しかしまぁ、なってみると案外28歳もあっけないものだ。28歳になったからって目からビームが出るわけではないし、手から火が出るわけでもない。非常に現実味のある人生をコツコツ進捗するだけのスケールの小さな28歳年間だった。なんでこんなことをグダグダ思っているかというと、もちろんここまで継続進捗できたことに感謝はすれど、27→28歳のランクアップには多少ベタな捉え方があるからだったりする。

 

だって、27はカート・コバーンが死んだ年でジミヘンドリクスが死んだ年だろうさ。

 

結局のところ僕は今のこじんまりとしたスケールのまま伝説のロックスターの年齢も超えてしまったのだ。

(僕が努力を特にしていないことは今は棚に上げさせていただきたい)

男の子は誰だって心の中に中学二年生を住まわせていて、その中二が「自分はいつか"何者か"になるんだ!」って叫んでいるものだと思う。恥ずかしいし、そんなのはあまりにも幼稚な考え方だからみんな言わないだけだと信じているけれど。僕だって当然そうで、28年くらい経ったらとりあえず何者かになっているのだと漠然と思っていた。ただいざ気がついてみたら、僕の心の中学二年生がちょっと冷静になっちゃうくらい何者でもなかった。きっと年齢と心の中学二年生のギャップをいい具合にバランスを取っていくと、"いい感じ"の大人になれるんだろうなぁなどと、小さい時から僕が頼りにしていた良き大人を見てそう思う。

 

まぁそれはいいのだ。今僕は"27歳を超えてからヘンドリクスになる方法"を見つけるのに忙しいのだから。

 

 

Electric Ladyland-Remastered

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