銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

三十路運動音痴マン自転車にハマりスポーツマンになる

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修士論文のストレスから購入してしまった沼の入り口

ブログ更新するのに腰が重いなんてもんじゃないくらい更新頻度が下がっているのだけれど、別に更新するの飽きたとか嫌いになったとかじゃなくて、「決まった頻度でコツコツ更新する」から「気が向いたときに気が向いたことを書く」に変えたからですはい。

 

そんなわけでどうも、僕です。

お久しぶりです。

 

タイトルの通りなんですが、ロードバイク熱が冷めません。

 

これ、僕の普段の生活をご存知の方からすると「お前まじでなんでそっち方面に行った?」って感じかなと思っておりまして。

なんでかって言うと、昔は口を開けば

「レンズがほしい」

ペンタックスは生きているのか?」

「レフレックスの灯を消してはならない」

「次のGXRのユニットはいつ出るんだ」

ペンタックスQは死んでいない」

sonyはいいなぁ、みんながレンズを出すもの」

などという発言が飛び出すなど、ある意味では狂った写真趣味に興じておりました。

 

ところが僕のここ最近の発言といえば

SRAM eTapがほしい」

キャノンデールドラパックは生きているのか?」

「アーガイルの灯を消してはならない」

「100km走らないと運動にカウントしてはいけない気がする」

「自転車は交通費なので経費で落ちるべきである」

「あ、ごめんなさい。自転車移動なので現地集合でお願いします」

などなど。

どう見ても(間違った)自転車狂いとなりかけているわけです。

なのでこの半年から一年くらいで「カメラ好き」から「自転車好き」に華麗にトランスフォームしたのですね。(トランスフォームっていうか、発言割合が変わっただけで未だにMXかGXRをカバンに常に忍ばせているので、ただ趣味が一個増えただけなんですけど)

 

同時によく聞かれます。

「そんな自転車自転車って言うけど、何が楽しいの?」

僕もその質問は正しいなと思うので、ちょっとどこかに書き残しておこうかなと。

 

死ぬほど運動神経のない僕にとって自転車は福音

いきなりですが、ロードバイクは万人がハマるものでもないかなとは思います。初期投資はかかるし、ロングライドしようと思うと数時間消費するのでスキマ時間に遊べるものでもないです。あと夏は暑い、死ぬ。ただ、僕はピンポイントでハマりました。

多分、僕が死ぬほど運動神経なかったからかなと。

そう、運動できなすぎてスポーツに関わるあらゆるものが嫌いだったんです僕。どのくらい運動できないかって、義務教育の体育の授業ではマラソンはずっとビリ、サッカーをやるとなるとチーム分けで最後に余り、全力でプレイしてるのにクラスメイトに「なんで本気でやんねぇんだよ!」と怒られる。だいたい僕らゆとり世代初等教育は運動神経とクラス内カーストが割と密接に関係しあっていたので、体育の授業は大嫌い。メジャースポーツの運動部に所属しているやつはだいたい嫌い。

身体を動かさないと勉強もはかどらないかと思って、中学の部活は剣道をやって努力の結果副部長にはなったもののずっと控えにも入れず。(ただ取り組む姿勢とかをものすごく評価してもらえたのは嬉しかった)

成長するに従って、スポーツと社会生活の結びつきが義務ではなくなってきたので、なるべくスポーツとは無縁の生活をしていたものの、普段から溢れ出る運動できない感。

先日オフィスで遂に「いのっちは、歩き姿で運動神経ないのがわかるよねw」と言われてしまいました。うん、わかる。自覚はある。

 

自転車が推しスポーツになるまで

ここまで来ると正直諦めておりました。僕が進んで自分から身体を動かすとか、運動をする楽しさを理解するとか無理だろうと。運動して死ぬほど誰かの足を引っ張るくらいなら死ぬまで絶対にスポーツなんかやるもんかと。

なので慢性的な運動不足は放置して、VR元年が我が家にやってきたらその時運動している気分だけでも味わって満足しておこうと思ってました。

 

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通勤用に買ったクロスバイクがきっかけでロングライドに引き回される

ところが本当にただの気まぐれで独身貴族の散財として自転車に乗ってみて、その考えがすべて吹っ飛んでしまったんす。

 

あれ?俺意外と自転車ならみんなについていけるな、って。

いや、もうホントびっくり。

 

もちろん死ぬほど疲れるんですよ。お尻は痛いし、汗は止まらないし、ハンガーノック気味で頭クラクラするし、次の日死ぬほど筋肉痛なんだろうなとか思うんですが、一緒に走りに行く友人の足を引っ張ったりはしないのです。なんだったら頑張ればそいつを抜けるのです。

その瞬間、他人への罪悪感がないだけでこんなにも身体を動かすのは楽しいのかということに気づくわけです。おもろいなこれ!って。脳汁が止まらなくなります。30年運動しないマンを構成していた身体の全細胞が「これもっと頑張ったらもっと楽しいんじゃね?」ってなるわけです。マジ奇跡。

 

なんで自転車なら大丈夫だったかは知りません。万人に言えることなのかも知りません。ただ体育でやるスポーツも、サラリーマン時代に誘われるフットサルも僕には全くフィットしなかったけど、自転車なら人並みになんとかなりました。椅子に座ってもも上げしてるだけだし。そんで、人並みになんとかなるってコト自体が相当新鮮な体験だったのでだいぶ楽しいことにも気づけました。

 

そうなるともう止まりません。楽しさに敏感なオタクOSが魂レベルでインストールされているので、楽しいものは徹底的に楽しみます。まずこの楽しさを継続的に味わうためにとにかくロードレースのことを調べ、スポーツメディアの記事を過去10年分読み漁り、JsportsとDAZNに会員登録して国内外の競技を観戦し、推しチームと推し選手を作り、twitterでひたすらlikeだけ投げる日々。そのうち自分もいっぱい走りたくなり自分の生活の隅々に自転車を滑り込ませ、平日は横浜から都内までをほぼ毎日自転車通勤、休日は外へ100km以上走りに行くようになるのです。

 

とはいっても競技者ほど根性も無ければ身体もできていないので、完全に貧脚。やっているのはただ趣味として楽しむのみ。ガチレースに出たりとか、そのために死ぬほどトレーニングを重ねるとかまでは至っていません。

所詮この一年で自分に起こったことは、”運動音痴が意外と自分に合うフィットネス(推しスポーツ)を見つけたので手のひら返して楽しんでいる”ということのみ。ただ30年スポーツマンを無駄に敵視し続けた自分の価値観がガラッと変わったことにひたすら驚いています。

「自転車はお好きですか?」

「はい!スポーツマンですから!」

 

スポーツでもキャラでも、なんでも推しが見つかればオタクは強いんだなと。

なおバイクは2台目が生えてきました。こちらも沼ですね。

 

 

そんなことを思ったのでチャリ通で帰ってきてからざっと書いてみました。

書き終わったのでzwiftでバーチャルサイクリング楽しんできます。

 

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とうとう自宅でハムスターのようにローラーを回してバーチャルで走るように。

ラグビーもある時期マイナーなところから盛り上がったし国内のロードレースも盛り上がんないかなぁ。。。

 

今週のお題「運動不足」