銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

【読書感想】ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門【読んだよ】

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PENTAX K-01 + smc PENTAX-FA 50mm F1.4

"読書エントリの時の写真て何をのっけようかという苦悩の結果の本の写真笑"

 

はいどうも、僕です。
おとといね、読書をもりもりしましょう。ついでにこれまで避けてきた読書感想文ももりもり書きましょう。っていう内容のエントリを書きました。
 
我が家には実は結構な量の積読本があるのでそれを切り崩して、不動滞留在庫ゼロを目指したいなと思うんですが、早速本を一冊読み終わったんでその報告をば。
 
 

「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門」

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門

 

 

 
一冊目からビジネス本かよ、情緒も何も無いじゃないか、となりますがそこはご容赦くださいませ。ときめいた順に読み進めていくことにしているので、どんな本が選ばれるのかなんて僕にはコントロール不能なんですわ。
 

 

この本を選んだ理由は、「そういえばビジネスについてちゃんと勉強したこと無かったなぁ」という所から。別にビジネス本なるものを全く読んでこなかったわけ ではないのです。むしろ、意識高い系(笑)として色々な思考方やフレームワーク解説本に手を出してきました。でもビジネスに必要or 有効なツールについての本を読んでは来たものの、ビジネス自体の、特に基礎の本ってほとんど読んだことがないし、勉強もしてこなかったなぁと。
 
僕は実は起業をしたことがありました。
 
そのときの経験が多少なりアドバンテージとして今機能していることを感じたこともあります。
 
ただ、今の僕の状態は「知識はないけど、自分で一回かじったことがあります」っていうだけで、個人事業主なり起業が一般的な社会になった瞬間に僕の経験から くるアドバンテージって即なくなるんですよね。。。だからちゃんと経験を解釈して次に繋げるために知識を蓄えて勉強しようと。
 
そういうわけで、本屋の中でぺらぺらっとめくって全体を俯瞰して捉えることができそうな「基礎」と書いてあるこの本をチョイス。
 

「読書感」

MBAとあるから「MBAとはー」みたいな本かと思えば、もっと幅広い内容でビジネスとはこう考えましょうという本。(まぁMBAの対象領域をちゃんと把握しているわけじゃないんだけど)
利益を上げるためにはこういう考え方をしなきゃいけないよね。良いビジネスモデルとはこういうポイントを抑えられているものだよね。などという感じ。
 
 
まず、非常にとっつきやすい書き方をしている印象があります。
各トピックごとに現実の企業が行ってきた取り組みを例に出して、基本的な考え方が理論のまま、考え方のまま終わらないようにした書き方をされているのは非常に理解を助けます。むしろその例の量がかなり多く、ビジネス雑学書としてもかなり優秀なんじゃないでしょうか。
ただ、やはりかなり基礎。個別理論や、その裏づけといった深堀した話はかなり省かれており、各章で紹介されているような考え方やツールを使いこなせるようになるには各論まで別で詳細に勉強をする必要があるかなぁという印象。
 
むしろ、一度これを読んだ後に各論に手を出し、最後にもう一度この本を読み直すと各論間を自由に行き来できるようになって体系的に理解が深まるように思う、そういう本。
 
 
 

特に僕の中で印象に残った部分。

かなり前半なのですが、
 
「顧客は製品そのものが欲しいのではなくて、製品がもたらす便益を求めている。このことを忘れて目の前の製品だけしか見なくなると、顧客が何を望んでいるかを見逃してしまう」
 
これはよく色々なところで言われているものですね。
「顧客はドリルが欲しいんじゃなくて、穴を開けたいんだ」という例えで表現されたりする話です。
特に今は勤め人としてものづくりのメーカーのお仕事をしていて、将来は自分自身でものづくりの仕事をしたいと思っている僕としてはここの勘違いは常日頃してはいけないと思っているんですが。
 
この「製品がもたらす便益」というのがミソで、
「製品がもたらす便益」とは単純機能のみならず、その製品の背景にあるイメージや想定外の仕様など時間と環境で変化するものも意味として含むわけですね。
 
つまり、単純にモノを買う理由はその顕在化され実装された機能が欲しい・もしくはその機能から実現できることが欲しい、というだけではなくて、見えない機能 (ブランド・所有欲/)を欲しいということが理由になりうるということ。その様なユーザーが居るということまで掘り下げなければ、市場での売れ方を想定することなどなかなかできないんだなぁと。

 

残念なことに、今私が仕事で作っている(企画・マーケティングしている)商品は高度に精密機械化され、競合との商品としての実力比較はスペック表などを中心に分析を行っているのが現状です。
 
でも、この話から言えば、「商品を買う」という本質的なニーズはその商品の主要機能の優劣だけではなく、スペックや使いやすさ以上の背景を分析しなければ意味がないのではないだろうかと思えました。
 
「欲しいものの本質を見失わないこと」と言ってしまえば単純なんですが。
 
 
 
最後の2章は苦手な苦手なファイナンス関係だったのでここに関しては再度読み返そうと思います。もっと理解度を上げなきゃいけないですからね。
 
 
こちらからは以上でーす。
 
 

[以下、テンプレ]--------------------------------------------------

 

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