志賀直哉・城の崎にて を全文書き写してみた。
PENTAX K-S1 + smc PENTAX-FA 77mm F1.8 limited
"ボケの美しさ"
どうも、僕です。
皆さんはどのように読書をしていますか?何を求めて、どういう事に気をつけて読書をしていますか?
このエントリはそんな自分の"読書の仕方"を見直して、矯正に挑戦してみたという話。
活字に対する意欲が減退した。
以前より、読書というアクティビティは嫌いではありませんでした。寧ろ好きな方だったかもしれません。自宅で時間の空いた時に本を開いて、ゆっくり時間をかけて文字を楽しむ。そんな読み方をしていました。
特に右脳を刺激するような、情感溢れる文章や、情景描写の巧な文が大好物だったようで、名文と呼ばれるような文庫本を漁るように味わっていました。
ただそのうち、読む書籍のジャンルが広がり、雑誌/ビジネス書が僕の読書生活に入ってくるようになった事で、上で書いたような読み方はだんだんと変化するようになりました。
より早く、より端的に情報を吸い出す事を目的とし、自己流ではあるものの活字の咀嚼方法を改善していったのです。
ただ、最近特に感じているのですが、結果として活字を楽しんで味わえなくなった、のではないかと。
自分の読書スタイルを改善していった結果、もともと持っていた活字に対しての感受性のようなものを損なってしまったんです。
結果として、あまり読書モチベーションが上がらず、最近はあらゆるジャンルの積読本が存在感を増し続けるようになってしまいました。
これはいけない。。。
このジャンルの本が悪いとか、この読み方が悪いとかではないのですが、最終的に本に対してモチベーションが上がらないのはどうにかしないとなぁと思っていました。
活字を味わうリハビリ
そこで先日ある方に提案してもらった、読書方法を実行してみる事に。
それは「本の書き写し」です。
作り込まれた文章の処理スピードを強制的に遅くして、選ばれた言葉と文章の組み立てをゆっくり消化するとともに、実際に手を動かす事で記憶を刺激しようかと。。。
今回は学生時代から大好きな名文と名高い志賀直哉・城の崎にてを書き写しました。
比較的短いエッセイなので、僕のタイピングスピードだと2時間くらいでしょうか。
(途中休憩しつつ)
もともと城の崎にてが大好きな事もありますが、一語も読み飛ばす事なく自分の中に取り込む事が出来ました。
この作品てこんなにはっきりと対比を表現していたんですね。
文章の構成なんかは意識するようにはしているものの、結論のみの抽出に注力しているときはあまり記憶に残らないんです。
また、今回読んだ文が名文だったのが大きいですが、読み方を変えて読む事で、また新しい発見に出会えるんです。
おお、楽しいかもしれない、少しづつ本がまた好きになりつつあるっ!
時間と集中力の必要な事なので、いつもいつも書き写しをやっていくわけではありませんが、名文の書き写しはかなりモチベーションアップに良いかもしれません。
まずは、何回か他の作品で行ってみて、自然とページをめくりたくなるようにリハビリをやってみようかなと思ってます。
単純に書き写しは学びが多かったので、もしお時間に余裕があれば是非お試しを!
こちらからは以上でーす!
[以下、テンプレ]--------------------------------------------------
【9/4〜9/7】初めて写真展に参加します。
よろしければ是非ごらんください!
「flickr」始めました。(ちゃんと弄り始めました)
たまに更新します。ブログに載せる以外の写真がたまに載っております。
ぬーんと眺めてやってください。