銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

ゆとりが原付で日本縦断をした5日目。試される大地でタフな一日!乳神様×超曇り×釧路湿原

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どうも、僕です。

2012年の夏にやった「原付日本縦断」を振り返りながら書いているこのシリーズ。リアルで「楽しみ」と言ってもらえることがあって少しテンションが上がっている。

 

今日は5日目。釧路を走った。

尚、手が日焼けでボロボロになっている。

 

ino-null.hatenablog.com

 

昨晩泊まったライダーハウスで起床。旅人が一言書いていくノートの年が最後2011年で終わっている。もしかしたら自分は久々にこの屋根の下で寝た人間なのかもしれない。

 

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この日も距離を稼ぎたい。

今日は釧路を通る予定だった。釧路といえば、「釧路湿原」。自然のすごさを目にすることができるのだから移動はスムーズに済ませておきたかった。

 

 

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しかし運が悪いことに、この日の天気は曇り。どこを見ても絵になる北海道といえど、空が暗いとさすがに見栄えが良くない。

できれば雲がどこかへ行ってしまうまで一箇所で待機しておきたいが、お金も時間も限られている旅なので、泣く泣く先を急ぐ。観光は運任せだ。

 

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この日の給油。

この地域のフラッグは僕の持っているものと変わらず黄色。全種類制覇の先は長そうだ。

 

 

乳神様現る

 

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ほとんどいつもの生活圏から出たことのない僕にとって、旅先は初めて見るもので溢れかえっていた。それは僕にとってどれも面白く、興味深いものだったので、ふふふって思いながらカメラを向けてシャッターを切ったものだった。

 

 

 

これもそう。↓

 

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oh神よ。3年後までの間にそんなにご利益なかったよ。。。

 

 

 

釧路まで一気に走破していきたいところだったが、太陽が出ていないせいで気温が低く、少し走るだけで体力をだいぶ削られる。数日で終わる旅でもないので体力を維持しなければと途中休憩を挟むことにした。

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ここにも雑記帳が。バッチリ書き込んでおいた。こういうノートは旅感を引き立たせてくれる。

 

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どうやらおすすめらしいフレッシュバーガーを注文した。

 

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ジューシーなのにさっぱりしていて美味しかった(と記憶している)。この日はとにかく寒くて心が折れそうだったので暖かい食べ物を食べるだけで救われる気持ちになった。

 

 

さて、旅に戻る。

 

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釧路到着

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いよいよ釧路市に入った。この旅に入ってから2度目の北海道の海。なんとなく厳しさがある。

 

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なんと、シソ焼酎の鍛高譚はこの町から生まれたものでしたか。お世話になっております。

 

 

ここで本日二度目の休憩を取ることにした。

道が少しわからなくなってしまったのと、休憩がしたかったからだ。これを書きながら、休憩取りすぎなんじゃないの?とも思ったが、それだけ条件が過酷だったんだろう。

 

ちなみに、旅中の洗濯物は後ろのボックスにくくりつけて乾かしたりしてた。タオルくらいなら半日走ればすぐに乾く。

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 ツブ貝とタコの串。味の濃いものは力になる気がする。

 

 

とここでこの時、隣のハーレーおじさんが声をかけてくれた。

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どこからきたのか?何をしてるのか?日本縦断と書いてあるが、本当にしているのか等々。。。

北海道を走るに当たって色々と教えてもらうこともできた。この人もそうだけど、北海道を走っているライダーさんはどの方も優しいし、いろいろ親切に教えてくださった。

ライダーに優しい土地だ。

 

 

ハーレーおじさんにはせっかくなので一言書いていってもらった。

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コメントだけでなく、おじさんがもっていたオリジナルステッカーを貼ってくれた。

いいな、オリジナルステッカー。いつか作りたい。

 

 

雲行きが怪しくなってきた。もたもたしていると雨が降ってきてしまう。

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さっきまで大きな道路を走っていたせいか、湿原に近づくにつれ風景が変わってきた。

ちなみに湿原をどう観光していいのかわからなかったので、展望台を目指すことにしていた。展望台から全景を見回して楽しんだ気になろうというのだ。

 

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遺跡資料館にハマる

湿原の展望台に行く途中に、別の惹かれるものがあったので、ここで寄り道をしていくことにする。

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少し舗装状態の悪い道に入って、その場所を目指した。

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惹かれて訪れたのは遺跡の資料館。

この辺りには縄文時代の遺跡があったらしく、その資料館がどーんと立っていた。

訪れる人はあまり多くなかったんだけど、この旅で初めての資料館観光だ。十分に楽しむことにしよう。

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中には、遺跡から出土した様々な資料はもちろんの事、当時の住居を再現した大きな建物の資料もあった。

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建屋全体が木の造りになっていて内装の雰囲気がかなりオシャレだったのが、外の雰囲気と比べてものすごくギャップを感じさせた。

 

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個人的にこういう資料館は大好きだ。

元来知識を溜め込むのは大好きで、それを得る機会を本当に貴重に思っていた。こういう資料館は、その知識を実際の体験とを結びつけてくれた上で味わえるからだ。

館内に人はほとんどいなかったし、受付のおばちゃんも、「こんな若い人が興味あるのかね」みたいなテンションだったが、びっくりするくらい時間を使って味あわせてもらった。

こういう体験が、自分の内面を豊かにするのだと信じている。

 

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釧路湿原は曇っていた

ちょっと本来の目的からは外れてしまったので、資料館から出て軌道修正。

資料館の隣の(逆だけど)展望台へ。

 

心のどこかで一瞬でもいいから晴れてくれることを願っていたが、結局イマイチな天気のままだった。まぁ仕方ない。

 

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メインの建屋から遊歩道を通って"サテライト展望台"に行けるらしい。その展望台からなら、湿原の全景を見渡せるらしいので、是非とも行ってみよう、と意気揚々と向かうことにした。

 

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森の中へ入っていく。

僕の生まれは千葉の山奥なのだけど、こどものころから慣れ親しんだ森の雰囲気とはまたちがう。同じ日本なのにこんなにも風景が変わるのか。

 

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前半は元気があったので結構ないいペースで足を進めることができた。ただ、ちょくちょくある階段や坂が確実に僕の体力を奪っていく。

僕おじいちゃんみたいな肉体しているのでね、この時少し後悔すらしてたかもしれない。

 

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結構いろいろなアトラクションがあった。吊り橋とか階段とか。そのどれもが僕の膝にボディブローのようなダメージを。。。笑

 

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まだ、かかるんかいw

数十分しか歩いていないはずなんだけど、すでにヒーヒーいっていた。

自分の名誉のために言っておくと毎日疲れていたんだと思う。いや、3年後の今としてはそう願いたい。

 

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そうやって少々ぶーたれながら歩いていると、いよいよ展望台的なところが。。。

 

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おお、ここだ、サテライト展望台だ!森の中から急に視界が開けたからなんかびっくりしたな、当時。

 

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素直な感想を言うと広い。すごく広い。遠い。絶景だと言われるのはすごくわかる気がした、でも惜しいかな、この天気のせいで、全力じゃないのもすごくわかった。

きっと晴れた日にはこれよりも見通しが良く、圧倒されるような絶景が広がっているんだろう。

 

この旅は余程のことがない限り一箇所に留まることはできない。つまり素敵な風景との出会いも全て運。今回100%の湿原の姿に出会えなかったのも気を落としはすれど、すぐにこれは仕方ないものだと思い直すことができた。

 

もっと先にはきっと楽しいものが待っていると思っていたし、その分楽しんでやろうと思っていた。

 

原付の元に戻ろう。

 

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鶴居村オートキャンプ(無料)でテント

曇りの釧路湿原を眺めて、不思議と少しポジティブになることができた。

 

 

...が体はそうはいかない笑

この時のメモには「足死亡」とかいてあった。湿原から帰ってきて即書いたんだろう。阿呆か僕は。いや、今は助かっているけど。

早々に今日の野営地を探そう。一晩寝れば回復するだろう。

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お、北海道のシンボル。そういえば北海道についてからあまり牧場的なものを見ていない。

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さて、このあたりでテントを張るのにいい場所はないかと軽く検索。

すると、この鶴居村には無料開放されたキャンプ場があるらしい。

ちょうどいいのでここでテントを張らせてもらって、水も補給しよう。

つるい村民の森オートキャンプ場 / (^o^)/ Eternal place Hokkaido

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そんなわけで到着。

さくっとテントを張って夕飯の準備。

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この日はカレーうどん。

寒い夜に食べる暖かい麺類は美味しいよね。

 

この日に限ってはやることはやりつくした。

目的の観光もした、寄り道もした、距離も稼いだ、ご飯もたべた。

もうやり残したことは、、、

 

 

 

温泉!

 

はい、キャンプ場から付近の温泉施設へ向かいます。

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めちゃくちゃブレてますけど温泉施設があるんですよ。

幻じゃないんです、あったんです。

 

 

入り口付近にはなぜかクワガタがぽーんと置いてあった。

僕はピュアなメンタルをしていたので、クワガタと数十分戯れる。違うわ、風呂入りに来たんだ。

 

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なお、この温泉はサウナにテレビが備え付けられているタイプ。

この日は確かサッカーの日本代表戦があって、地元のおじいさんと一緒に熱をもって応援し続けた。

 

僕は簡単にのぼせて、おじいさんは「にいちゃん勝ったぞ」って言って出て行った。

かっけぇ。

 

 

 

 

 【次回予告】とうとう原付で行ける日本最東端へ。

 

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