銀塩日和

フィルム写真と冒険。そしてSDM生活。

【前編】ゆとりが原付で日本縦断した22日目。いぶし銀な城犬山城を眺める。犬山城×カラクリ人形×味噌田楽

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どうも、僕です。

3年前に一人でやった原付日本縦断の旅、第22夜です。ここのところ写真が多くなって長くなってきたので前編後編に分けることにしました。サクッと読めるようになったはずなので、ちょっとした時間で見てやってください。この日は愛知に突入して観光をしつつ名古屋へ向かいます。

ここまでの旅記録はこちら↓

ino-null.hatenablog.com

リアルタイムで更新した旅動画はこちら↓

【理系のもやしが原付で日本縦断!】のマイリスト ‐ ニコニコ動画:GINZA

 

この日は早起きができた。だってテントがとにかく暑かったんだもん。西に来れば来るほど暑さで寝苦しくてテント泊が辛くなってきた気がする。

前日に寝た体育館の駐車場?みたいな場所からスタートしよう。テントをたたんで荷造りをする。そういえば、白川郷に向かう途中で手に入れたミニさるぼぼさんは、iPhoneケースのここに落ち着いた。これから僕の旅を見守ってもらう。

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さくっと移動して朝食をとろう。この時実はちょろっと起業をしており、いくつか仕事を抱えていたので、それを片付けておきたかったからだ。(岐阜の山で催促された)

最寄りのコンビニにこんな休憩室があった。ちょうどいい、ここで朝食をとりつつ、仕事は片付けてしまおう。

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 ただ、この休憩室がものすごく暑い。。。日差しがめちゃくちゃ差し込んでくる。長居はできないな(体力的に笑)。やるべきことが終わり次第出発しよう。

ここでこの日の宿を予約した。この日はあまり先まで足を伸ばさずに愛知県観光をがっつりやりたいと思っていたので、名古屋に宿をとろうと思っていたのだ。電話予約の際に、宿の方にオススメの観光スポットを聞いてみた。すると「日本4大ちゃんとした城」なるものがあるらしい。。。なにその面白スポット、かなり魅力的じゃないか笑 よし、今日は少しずつ南下して名古屋まで向かいつつ、お城を見て回ろう!

 

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あ、あれは旅の1,2週間前に運転免許の試験問題で見た「汽笛ならせ」じゃないか!初めて見たよ!(そりゃ免許とって一ヶ月目だもん笑)

鳴らすのか、鳴らしてイイんだよな?ドキドキするな...えいや。

 

...まぁ何も起こらないよね。ていうかなんか起こったら危ないもんね。うん、ただドキドキは返してほしい。

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景色もイイ感じ。

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犬山にて天守閣へ登る

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夏の空の下を時速30kmで走り続けて、11時頃に愛知県犬山市に突入!

犬山...お城に詳しい方はもう冒頭の「日本4大ちゃんとした城」の一つが思い当たっているかと思うが、僕が電話でオススメされたのはこの「国宝・犬山城」。 この旅はじめての城観光だ、楽しみ。由緒あるお城のまわりということで心なしかまわりの建物や雰囲気も歴史を感じさせるような渋い感じになってきた。

国宝犬山城

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城の正面まで行く途中に、「キティ守り」「けろけろけろっぴ守り」。。。

若人って、、、結構若いっていうか幼いっていうか。。。あとやっぱりものすごい浮いてるって。。。

 

おお、遠くに見えてきた!

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こちらが国宝・犬山城室町時代に建てられて今もその形のまま残る、由緒あるお城だ。天守閣の様式は現存する最古のものらしく、建て直しされたお城が多い中で当時の雰囲気をそのまま残す大変貴重なお城だ。

城の真正面からじっくり見上げるとどこかいぶし銀な雰囲気が非常に格好イイ。

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中は一部資料館になってはいるものの、床板から柱まで基本的には当時のまま。

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中の様式も昔のままなので、階段もものすごく急だったりする。(柱や床は、補修くらいはされているかもしれない)

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こういった説明から、窓一つとってもどういう目的で設置されているかを想像して楽しむことができる。

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実際に天守閣まで登っていくことができ、そこから城下町を見渡すことができる。当然だけど、すっかり現代の町並みになってしまった城下町、昔はどういう姿をしていたのだろう。

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城の中から出てきた。城の正面には茶屋風のお土産屋がある。この日は本当に暑かったし、ラムネを飲みながら少し休もう。

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格好いいなぁ、犬山城。秀吉もこの城の城主だったことがあるらしい。天下人が見た城を現代で同じように自分も見ているんだなぁ。ロマンだ。

 

カラクリ...怖いよ

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犬山城の入場券の半券で、こちらの建物にも入れるようだ。せっかく追加料金なしで入れるなら是非中をみてみよう。

看板にも書かれている通り、ここは「からくり展示館」。昔のからくり人形の実物が展示されている。あのお茶運び人形も並んでいた。webサイトには"ものづくりの原点"と書いてあるけど、訪れた時はそんなこと考えてなかったなぁ。。。

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感じたのは...この顔が怖いとしか...。

 メーカーで働いている今となっては、思いがけない原点訪問となったわけだけど、できるなら愛らしいプロダクトが作りたいなぁなんて思ったり笑

 

味噌田楽のまろやかな甘さに感動

旅もこなれてきて、現地の人が食べるような美味しい店の探し方がわかるようになってきた。この日は観光案内所で「観光者向けじゃ無いご飯屋さん」をリクエストしてみた。

そこでオススメされたのがこちら。

tabelog.com

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こちら、外観こそ日本の蔵なものの、中身は一昔前の喫茶店でびっくり。コメダ珈琲だと言われても違和感無いかもしれない笑

入ってみるとおばちゃんと常連さんがケタケタ話していた。

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メニューは観光案内所のおじさん一押しのでんがく定食を注文。実は田楽を食べるのは初めてだったので、ドキドキ。。。定食って...白米に合うんだろうか。甘いんでしょ?きっと。期待と不安が入り混じる。

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こちら、でんがく定食。

人生初めての田楽はというと、、、やっぱり甘い!笑 でも甘さが前面にくるわけじゃなく、まろやかに甘いので、ご飯が意外と進む。あれだ、千葉の味噌ピーみたいなものだこれ。どうりでご飯に合うはず!あと、お味噌汁美味しい。。。どうしてこう原付旅の途中で飲むお味噌汁は美味しいかねぇ。心が落ち着く。

 

食後には常連さんとお店のおばちゃんと話し込んだ。どこから来て、何をしてるの?みたいな話。二人とも僕の旅の話を聞いてケタケタ笑ってくれたし、このあたりのこと、少し昔のことを話してくれた。僕にとってそれはとても興味深くて、どんどん質問してしまった。あまりにも長居しすぎておばちゃんがサービースで入れてくれた珈琲は二杯目になっていた笑 旅先でのこういう暖かい人とのふれあいに出会うたび、ああ幸せだなぁなんて思う。

 

さて、午後はもう少し観光をしよう。

 

 

後半へ続く